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日高市議会議員ヨコオ貴文 緑ある街並み、屋外広告物簡易除却制度について 2026年6月議会一般質問

  • 執筆者の写真: ヨコオ貴文
    ヨコオ貴文
  • 3 日前
  • 読了時間: 23分

2026年6月議会で日高市議会議員ヨコオ貴文が行った一般質問の内容について掲載しています。

ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析
ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析

日高市議会議員ヨコオ貴文の一般質問の内容

日高市の緑ある街並みについて

5番、横尾貴文です。議長の許可を得て通告に従い、一般質問を行います。

はじめに標題1総合政策部関係についてです。

今回の質問の根底にある問題意識は、景観や街並みを、単に規制する対象、管理する対象としてだけ捉えるのではなく、日高市の魅力を高める地域資源として捉え直す必要があるのではないか、ということです。

 

これまで、景観や街並みという言葉は、行政の中では、どちらかといえば「規制」や「管理」の文脈で語られることが多かったように思います。

もちろん、それらは大切な行政の役割です。まちの安全を守るためにも、良好な生活環境を維持するためにも、一定の規制や管理は欠かせません。

しかし、人口減少が進み、自治体同士が「住む場所」として選ばれる時代になっている今、景観や街並みを、ただ守るもの、ただ規制するものとしてだけ捉えていてよいのだろうかという問題意識があります。

 

むしろ、これからは、景観や街並みを、日高市の魅力を高めるもの、市民の地域への愛着を育てるもの、そして移住定住や地域活性化にもつながる地域資源として捉え直す必要があるのではないかと考えています。

 

つまり、私が今回問いたいのは、

日高市らしさ、日高市らしい街並みとは何か、

選ばれる日高市になるための街並みとはどのようなものか、

その街並みを、市民、事業者、行政がどう育てていくのか、

ということです。

 

日高市には、すでにその問いに向き合うための土台があります。

 

日高市の第6次総合計画では、将来都市像を「誰もが安心して住み続けられる ふれあい清流文化都市 日高」としています。

また、この将来都市像を実現するための基本方針として、「豊かな自然と調和したまちをつくる」「魅力にあふれ活気に満ちたまちをつくる」などを掲げています。

 

さらに、日高市の「ふれあい清流文化都市宣言」では、

「カワセミが飛ぶ清流のまち」

「さわやかな緑のまち」

「伝統ある文化の香り高いまち」

「人にやさしいふれあいに満ちたまち」

と掲げています。

 

これは、単なる美しい言葉ではありません。

日高市がどのようなまちでありたいのか、どのような価値を大切にしているのかを示す、非常に重要な理念だと思います。

 

また、日高市の移住定住施策では、「Just Right!ひだか暮らし」として、首都圏40キロ圏にありながら、豊かな自然に恵まれ、高麗郡建郡1300年の歴史の香りを感じることのできるまちであることを発信しています。

日高市の移住定住ページでは、住まいや仕事などの支援制度だけでなく、移住者インタビュー、自然や歴史、グルメ、遠足の聖地など、さまざまな「ひだかの魅力」を発信しています。

 

そうであるならば、次に考えるべきことは、こうした魅力を、観光地や特定のスポットだけでなく、市民の日常の街並みの中でどう感じられるようにするかではないでしょうか。

 

巾着田や日和田山、高麗神社、高麗郷といった、日高市を代表する資源があることはもちろん大きな強みです。

しかし、市民が毎日見るのは、それだけではありません。

 

朝、家を出て駅まで向かう道。

子どもたちが歩く通学路。

買い物に行く生活道路。

高齢の方が散歩する歩道。

駅前の広場や商店の並び。

住宅地の生垣や庭先の植栽。

街路樹や公園の緑。

道路沿いの看板や広告物。

 

こうした日常の風景が、そのまちの印象をつくります。

そして、その印象の積み重ねが、「日高市らしさ」になるのではないでしょうか。

 

都市研究者のジェイン・ジェイコブズは、「都市は、すべての人によってつくられるときにだけ、すべての人に何かを提供できる」という趣旨の言葉を残しています。

この言葉は大都市について語られたものですが、私は日高市のような基礎自治体にも通じる考え方だと思います。

 

まちは、行政だけでつくるものでも、市民だけ、事業者だけでつくるものでもありません。

一人ひとりの市民の暮らし、庭先の緑、地域の清掃活動、自治会や地域団体の活動、事業者の看板や店先のしつらえ、行政の道路や公園の整備、それらが重なって、初めてそのまちらしい街並みになります。

 

また、都市計画家のケヴィン・リンチは、都市の環境イメージは「identity、structure、meaning」、すなわち「同一性、構造、意味」の三つの要素から成ると整理しています。

人は、まちを単なる地図として見ているのではありません。

「あそこに行くと日高らしい」

「あの道を歩くと季節を感じる」

「あの駅前を見ると帰ってきた気がする」

そうした感覚の中で、まちのイメージを持ち、まちへの愛着を深めていくのだと思います。

 

そう考えると、日高市における街並みづくりは、単なる美観の問題ではありません。

市民の心の中に、日高市のイメージをどう育てるか。

市外の人に、日高市をどう印象づけるか。

若い世代や子育て世帯に、日高市で暮らす未来をどう想像してもらうか。そのための政策でもあると考えます。

 

以上を踏まえまして、まず標題1、総合政策部関係について伺います。

要旨1 緑ある街並みについて

1点目として、緑ある街並みを、市の魅力や地域資源として捉える考えについて伺います。

日高市は、自然環境に恵まれたまちです。

高麗川の清流があり、日和田山があり、巾着田があり、高麗郷の歴史があります。

そして、これらは日高市の大きな魅力として、多くの市民が誇りに思っているものだと思います。

しかし、これからのまちづくりでは、こうした魅力を観光地や名所としてだけ捉えるのではなく、市域全体の街並みの中にどう位置付けるかが重要だと思います。

 

たとえば、巾着田へ向かう道中。

鉄道駅の駅前空間や市街地へつながる街並み。

住宅地の生垣や庭先の緑。

市内に残る農地や里山の景観。

歴史や文化を感じる道や地域の祭りの空間。

 

これらは、単独では観光名所になるものではないかもしれません。

しかし、日常の風景としてつながったとき、それは日高市の暮らしの魅力になるのではないでしょうか。

 

私は、日高市らしい街並みとは、単にきれいに整備されたインフラや建物だけを指すものではないと思います。

清流、緑、歴史、文化、人の営みが、無理なく暮らしの中に見えている街並み。

首都圏近郊でありながら、少し歩けば緑や水を感じられる街並み。

大きな都市ではないからこそ、地域の表情豊かな顔が見える街並み。

そうしたものが、日高市らしさではないかと考えます。

 

そこで(1)として、緑ある街並みを、市の魅力や地域資源として捉える考えについてお伺いします。

 

2点目として、緑ある街並みを、シビックプライドを育む要素として捉える考えについて伺います。

もはや説明を要するものでもないかもしれませんが、シビックプライドという言葉があります。

一般的には、自分が住んでいるまちに対する誇りや愛着、そしてそのまちに関わっていこうとする意識を表す言葉として使われます。

私は、このシビックプライドは、必ずしも立派な施設や有名な観光地だけによって育つものではないと思っています。

 

むしろ、市民の日常に近いところにある景観が大切です。

たとえば、子どもの頃に歩いた通学路の風景。

春に花が咲く道。

夏の日差しをやわらげる街路樹。

秋に色づく木々。

冬に澄んだ空気の中で見える山並み。

地域の方が手入れをしている花壇。

家々の生垣や庭先の緑。

駅前に降り立ったときに感じる、まちの雰囲気。

 

こうしたものは、必ずしもパンフレットの表紙になるものではありません。

しかし、そこに暮らす人にとっては、まちの記憶そのものです。

自分のまちを好きになる感覚は、そうした日常の風景の積み重ねから生まれるのではないでしょうか。

 

富士市では、「緑のいえなみ整備事業補助金制度」において、生垣やシンボルツリー、低木の植栽を支援しています。興味深いのは、単に補助額や対象要件を示すだけでなく、生垣や植栽には「見た目が美しく、季節を感じられる」「圧迫感がなく、自然な目隠しになる」「住環境の向上やリラックス効果が期待できる」といった説明をしていることです。

つまり、緑を単なる植栽ではなく、暮らしの質を高めるものとして説明しているわけです。

また、土浦市では、公園里親制度により、ボランティア団体や町内会、企業などが、公園や緑地の清掃、花壇の手入れ、低木の剪定などを行い、市がごみ袋の支給や回収、表示板の設置などで支援しています。これは、公共空間の緑を、市民が自分たちの手で守る仕組みです。

 

日高市でも、すでに地域の中で、道普請、清掃活動、花植え、草刈り、祭礼、自治会活動、環境美化活動など、さまざまな市民活動が行われています。

それらを、単なる維持管理や奉仕活動としてだけでなく、「日高市らしい街並みを一緒に育てる活動」として位置付けることができれば、市民の地域への愛着やシビックプライドの醸成につながるのではないでしょうか。

 

そこで伺います。(2)として、緑ある街並みを、市民の地域への愛着やシビックプライドを育む要素として捉える考えは。

 

3点目として、緑ある街並みを、移住定住促進における暮らしの魅力として発信する考えについて伺います。

移住定住施策というと、住宅取得補助、子育て支援、交通アクセス、仕事、教育環境などがよく取り上げられます。

もちろん、それらは非常に重要です。

 

しかし、移住を考える人は、制度だけで移住先を決めるわけではありません。

実際に現地を訪れたとき、駅に降り立ったとき、道路を歩いたとき、住宅地を見たとき、公園や学校の周辺を見たとき、そこから受ける印象も大きな判断材料になります。

 

「このまちは落ち着いている」

「子どもと歩きやすそうだ」

「自然が近いけれど、生活も便利そうだ」

「住んだ後の暮らしが想像できる」

こうした感覚が、移住定住においてはとても大切なはずです。

 

日高市の移住定住ページ「ひだか暮らし」では、首都圏近郊でありながら自然と歴史に恵まれたまちであること、住まいや仕事などの支援制度、移住者インタビュー、遠足の聖地、魅力発見動画などを発信しています。

これは大切な取組です。

今後さらに発信を深めるとすれば、日常の街並みそのものを、暮らしの魅力として示していくことも重要ではないかと考えます。

 

例えば、駅から住宅地までの道。

親子で歩ける散歩道。

生垣や街路樹のある住宅地。

小学校や中学校の周辺の通学環境。

高麗川沿いや里山の近さ。

市民が手入れしている花壇や公園。

日高市で暮らす人が実際に感じている、日常の風景。

 

これらは、移住希望者にとって「ここで暮らしたらどんな毎日になるのか」を想像する材料になります。

 

土浦市や西尾市のように、道路沿いの生垣や民有地緑化を補助制度で後押ししている自治体もあります。

こうした制度そのものを日高市で導入すべきかどうかはまったく別問題として、他自治体における取組の根底にある考え方では「住宅地の緑」や「道路から見える緑」を、暮らしの魅力として捉えていることは参考になると考えています。

そこで伺います。(3)緑ある街並みを、移住定住促進における日高市の暮らしの魅力として発信する考えは。

 

4点目として、若い世代や子育て世帯に対し、緑ある街並みを市の魅力としてより具体的に伝える考えについて伺います。

若い世代や子育て世帯にとって、住むまちを選ぶ際の視点は多様です。

保育や教育環境、医療、買い物、交通、住宅価格、通勤時間、働く場所、子育て支援策など、さまざまな要素があります。

 

しかし、それと同時に、日々の暮らしの安心感や心地よさも重要です。

 

子どもと散歩できる道があるか。

車だけでなく、歩いて気持ちのよい場所があるか。

通学路に緑や見通しのよさがあるか。

明るく、清潔で、落ち着いた印象を持てるか。

住宅地に圧迫感がなく、季節を感じられるか。

 

こうしたことは、数字だけでは伝わりにくいですが、実際に暮らすうえでは非常に大切です。

 

日高市は、都心から比較的近く、自然や歴史があり、子育て世帯にとっても魅力を打ち出せる可能性があるまちです。

だからこそ、若い世代や子育て世帯に向けて、緑ある街並みの魅力をより具体的に伝えていくことが重要ではないかと思います。

 

「自然が豊か」だけでなく、

「親子で歩ける道があります」

「毎日の通学路に季節を感じる緑があります」

「駅から少し歩くと落ち着いた住宅地があります」

「高麗川や里山が暮らしの身近にあります」

「子どもが地域の自然や歴史にふれながら育つ環境があります」

こうした暮らしのイメージとして伝えることが大切だと思います。

 

また、日高市の魅力を伝えるときに、観光地の写真だけでなく、普通の住宅地、普通の通学路、普通の駅前、普通の公園の写真や動画を、あえて扱ってみることも一つの手ではないでしょうか。

なぜなら、移住希望者が知りたいのは「非日常の観光」だけでなく、「日常の暮らし」であるはずだからです。

そこで伺います。(4)若い世代や子育て世帯に対し、緑ある街並みを日高市の魅力としてより具体的に伝える考えは。


次に、標題2、都市整備部関係について伺います。

要旨1 屋外広告物許可及び簡易除却制度についてです。

どれだけ自然が豊かであっても、道路沿いや駅前に無秩序な看板や違反広告物が多ければ、街並みの印象は大きく損なわれます。

逆に、広告物が適切に管理され、地域の景観や安全に配慮されていれば、商業活動や地域のにぎわいと、良好な街並みは両立できます。

つまり、屋外広告物は、単に「取り締まるもの」ではなく、街並みを構成する重要な要素です。

お店の看板、事業所の広告、案内板、観光サイン、駅前の広告物、幹線道路沿いの看板。

これらは、市民や来訪者がまちを見るときに、必ず目に入るものです。

特に、駅周辺や観光地へ向かう道中では、屋外広告物のあり方が日高市の第一印象を左右します。

 

屋外広告物は、事業者にとっては必要な情報発信の手段です。

一方で、管理されていないもの、老朽化したもの、違反状態のもの、無秩序に掲出されたものは、安全面でも景観面でも課題になります。

したがって、屋外広告物行政は、単なる許可事務ではなく、日高市の街並みをどう整えていくかという視点から捉える必要があると考えます。

 

1点目として、権限移譲後における現状について伺います。

埼玉県屋外広告物条例に基づく屋外広告物の許可等事務及び簡易除却事務は、令和6年4月1日からすべての市町村に権限移譲されています。

これにより、日高市においても、屋外広告物の許可、指導、簡易除却は、市がより主体的に担う事務となりました。

この権限移譲は、単に県から市へ事務が移ったというだけではありません。

市内の実情を最もよく知る基礎自治体が、自らのまちの景観や安全に責任を持つという意味でも重要だと考えます。

 

日高市には、市街地、住宅地、農地、観光地、駅周辺、幹線道路沿いなど、さまざまな地域特性があります。

場所によって望ましいあり方も異なるはずです。

例えば、高麗川駅周辺であれば、市の玄関口としての印象が重要になります。

高麗駅周辺であれば、観光や歴史との調和が重要になります。

武蔵高萩駅周辺であれば、住宅地や商業地との調和が重要になります。

幹線道路沿いであれば、交通安全や見通し、過度な広告の抑制が重要になります。

こうした地域特性を踏まえた行政を進めるためにも、まず現状把握が必要です。

 

そこで(1)権限移譲後における現状について伺います。

許可申請や相談、指導の件数、簡易除却の実績、また市民や事業者からの問い合わせ状況などを含めて伺います。

 

2点目として、違反簡易広告物除却推進員制度の現状について伺います。

日高市には、違反簡易広告物除却推進団体の制度があります。

市のホームページでは、安全な道路空間を確保し、良好な都市景観を形成するため、道路上にはん濫する迷惑ビラや立看板などを撤去していただける団体を募集していると説明されています。

 

この制度では、活動は無償のボランティア活動であり、2人以上、市内在住、在勤、在学の20歳以上の人で活動すること、撤去の要件を満たしている違反簡易広告物を撤去し、市に引き渡すまで一時保管すること、活動後に報告書を提出することなどが定められています。

対象となる違反簡易広告物は、はり紙、はり札、広告旗、立看板で、禁止された場所に貼り出されているものとされています。禁止された場所としては、市内の公道上、ガードレール、道路標識、街路灯、信号機、公道に面した場所にある電柱や街路灯などが挙げられています。

 

私は、この制度は非常に大切な制度だと思います。

なぜなら、違反広告物を行政だけで全て発見し、全て対応することは難しいからです。

市民の目が入ることで、地域の実情に応じた迅速な対応が可能になります。

同時に、この制度は、単なる「撤去作業」ではありません。

市民が自分たちのまちの景観を守る活動として位置付けることができます。

 

例えば、地域の道路沿いに迷惑ビラが表れた。

通学路の標識に無断広告が貼られている。

見苦しい立看板が放置されている。

そうしたものを、市民と行政が連携して取り除くことで、まちは少しずつきれいになります。そして、その活動に関わる市民は、まちを「自分たちのもの」として感じやすくなります。

 

他自治体でも、同様の制度があります。

例えば、埼玉県久喜市では、街路樹や電柱などに掲出されるはり紙や立看板などを除却する「違反簡易広告物除却推進団体」を募集し、20歳以上の3名以上、年6回以上活動できることなどを条件としています。市は講習、物品や用具の貸与、ボランティア活動保険への加入などを行っています。

違反簡易広告物の除却制度は、単に違反物をなくすだけでなく、市民参加型の景観美化活動として展開できる可能性があるのではないでしょうか。

 

そこで伺います。(2)違反簡易広告物除却推進員制度の現状は。

登録団体、活動実績、制度の周知、などを含めお聞きします。

 

3点目として、今後の取組について伺います。

屋外広告物の許可及び簡易除却制度については、今後、二つの方向が、

一つは、制度の周知や理解増進、もう一つは、街並み形成との結び付けがそれぞれ重要と考えています。

 

まず、県条例に基づく制度の周知・理解ついてです。

市民から見ると、屋外広告物制度は必ずしも分かりやすいものではありません。

どのような看板に許可が必要なのか。

どのような広告物が違反になるのか。

簡易除却の対象になるのは何か。

違反と思われる広告物を見つけた場合、どうすればよいのか。

こうした点を、市民に分かりやすく伝えることが必要です。

また、事業者にとっても、制度が分かりやすいことが重要です。

 

次に、街並み形成との結び付けです。

屋外広告物行政は、良好な街並みをつくるための制度としても捉えられます。

日高市の駅周辺、観光地へ向かう道路、幹線道路沿い、住宅地周辺など、それぞれの地域特性に応じて、望ましい広告物のあり方を考える必要があります。

 

例えば、駅前では、市の玄関口としての統一感や清潔感が求められます。

観光地へ向かう道中では、来訪者に分かりやすい案内と、景観との調和が必要です。

住宅地では、落ち着いた生活環境を損なわないことが重要です。

幹線道路沿いでは、交通安全や見通しへの配慮も必要です。

屋外広告物は、事業者にとっては大切な情報発信手段であり、過度に規制すればよいというものではありません。大切なのは、地域のにぎわいと、景観や安全とのバランスです。

そうした意味で、屋外広告物制度は、様々な分野にまたがる横断的なテーマだと考えます。

そこで(3)屋外広告物許可及び簡易除却制度について、今後の取組について伺います。


日高市役所執行部からの答弁

日高市の緑ある街並みについて

標題1.総合政策部関係についての要旨1.緑ある街並みについてのご質問にお答えいたします。

  1点目の市の魅力や地域資源として捉える考えでございますが、本市が誇る緑豊かな自然や街並みは、決して一朝一夕に生まれたものではなく、これまでの風土に寄り添いながら先人の方々が幾世代にも渡り、知恵を絞り、汗を流して大切に育んできた賜物であります。私たちはこの受け継がれてきた尊い財産に深く感謝し、次世代へと確実につないでいく責任があります。伝統を守るだけでなく、新たな息吹を注ぎながら未来へ誇れる持続可能なまちづくりを進めていくものと認識しております。

 本年3月に策定した第6次日高市総合計画後期基本計画においても、自然環境の保全の推進は施策目標として掲げており、豊かな自然環境を次世代に継承するため、緑と清流の保全や魅力発信に努めることとしています。

緑や自然があることで、精神的な安らぎやリフレッシュ感が得られることによるストレス軽減、目の疲れや緊張を和らげることによる視覚疲労の緩和、身体運動の機会が増えることによる生活習慣病のリスク低減など、心理的・身体的な健康効果が期待できるほか、植物の蒸散作用や日陰効果による夏の体感温度を下げる効果、光合成による空気の浄化効果、大気中の有害物質等の吸着・除去効果、鳥類などの生態系の維持による生物多様性の保全効果など、環境や気候への効果が期待されます。

緑や自然に惹かれて住み続けている人や住み始めた人、これから住み始めようと検討している人など、本市で生活していく人の背景は様々ですが、個々の考えや行動がまとまって地域の街並みを将来に向けて作り、それが本市の歴史や文化として根付いていくものと考えています。その風土に触れて魅了された人が集まり、自然が保全されていくことで、活気あるまちの形成にもつながります。これらのことからまさに、「緑」や「自然」は本市の魅力を高めるキーワードであり、貴重な地域資源であると捉えております。

 

 2点目のシビックプライドを育む要素として捉える考えでございますが、地域資源としての緑のある街並みは、神社仏閣の境内にある森や林、歴史街道の並木道などの歴史や文化に結びついた場所、都市公園や街路樹、河川敷などを含めた公共空間、住宅地や民間所有地にある生垣や庭木、建物の壁面や屋上緑化など民間の空間など様々なエリアから形成され、視覚的な緑視率を高めることで地域のアイデンティティの向上に寄与しています。

また、ボランティア団体や住民主体で行う花の植栽や緑化活動を通じ、連携が生まれることでコミュニティの活性化も見込まれます。

さらに、緑が多く自然が豊富な本市で生活することで地域への愛着が生まれ、地域社会に生活する市民として、地域の発展に貢献していこうという当事者意識が創出されると考えています。

緑ある街並みの中、豊かで快適な生活の実感を通じて、地域のアイデンティティ、コミュニティの活性化、当事者意識の3つが循環することでシビックプライドが醸成されていく要素となり得るものと捉えております。

 

 3点目の移住定住促進における暮らしの魅力として発信する考えでございますが、

緑豊かな洗練された街の姿は、本市のイメージ向上を図ることができ、関係人口としての観光客の誘致にとどまることなく、移住定住促進が期待できることから本市における暮らしの魅力を多方面に発信していきたいと考えております。

また、緑ある街並みに包まれた生活の効果は多岐にわたることから、多くの方に本市の魅力を伝えるため、本市の魅力を十分に理解した移住コンシェルジュを昨年10月から政策秘書課に配置しているものでございます。加えて、本年4月からは移住・定住支援制度の内容をリニューアルし、移住者が利用しやすい環境を整備しました。移住コンシェルジュが移住を検討されている方や本市に興味を持たれた方などに積極的に支援制度を含む本市の魅力を伝えることにより、移住促進につながるように努めているところでございます。

 

 4点目の若い世代や子育て世帯に対し、魅力としてより具体的に伝える考えでございますが、移住コンシェルジュは本市の魅力を伝えるだけでなく、本市での生活がイメージできるように移住希望者に対してオーダーメイドで市内を案内する移住体験ツアーを実施しています。特に、お子様のいる世帯につきましては、保育施設、小学校、中学校など、通学路を含めたお子様の生活が具体的にイメージできるように案内するとともに、駅までの道のりや買い物施設など、日常生活を送る上での街並み、景色を感じていただけるような案内に努めております。今後も移住希望者の希望に沿った魅力ある案内を実施できるように移住定住施策を推進してまいります。

 

2.標題2都市整備部関係について

要旨1.屋外広告物許可及び簡易除却制度について

 (1)権限移譲後における現状は。

 当市は、平成12年度に簡易除却事務、平成14年度に屋外広告物事務を埼玉県から権限移譲され、良好な景観の形成と公衆に対する危害の防止を目的とする埼玉県屋外広告物条例、同条例施行規則に基づき、建設課及び、都市計画課において事務を行っております。

 具体的な事務の内容でございますが、簡易除却事務につきましては、屋外広告物法に違反する容易に除却できるはり紙、立看板等の除去、屋外広告物事務につきましては、看板や広告塔などの新設・変更、3年毎の期間更新における「許可申請の審査・交付事務」及び、看板の所有者が変わった際の「各種届出の処理」を行っております。

 また、平成22年度より国土交通省は、毎年9月1日から10日までを「屋外広告物適正化旬間」に設定し、市においても、埼玉県と連携して、手続きの制度や安全管理の周知啓発等に取り組んでいるほか、市内パトロールを通じて、無許可看板や危険な看板に対する「除却・是正指導」を実施し、適正な管理に努めているところでございます。

 屋外広告物事務における過去3年間の新規及び更新を合計した許可件数でございますが、

  令和5年度 91件

  令和6年度 79件

  令和7年度 43件   となっております。

 また、容易に取外すことができる、はり札、立看板、広告旗等の過去3年間の除却の実績でございますが、

  令和5年度 8枚

  令和6年度 4枚

  令和7年度 5枚   となっております。

 なお、屋外広告物についての市民等からの相談や問合せの件数につきましては、例年5件程度、指導件数は1件程度でございます。

 

 (2)違反簡易広告物除却推進員制度の現状は。

 A:当市では他自治体と同時期となる平成17年度に日高市違反簡易広告物除却推進員制度要綱を制定し、団体登録を行ない、除去活動をすることが可能となっております。

 令和8年4月1日現在の状況を申し上げますと、5団体47名の登録がございます。

 登録されている団体に対しまして、除却作業に必要となる物品や用具の貸与、ボランティア保険への加入の対応を行った上で、活動をいただいております。


 (3)今後の取り組みについては

 A:議員ご指摘のとおり、県条例に基づく事務を本市が直接担うに当たり、市民や事業者に対し、条例の内容をわかりやすくお伝えすることが、制度の周知と理解増進につながると考えております。

 つきましては、基本ルールとなる「埼玉県屋外広告物条例」に準拠し、広告物等の設置希望者に、制度が分かりやすいチラシを作成するとともに、引き続きホームページでの周知を行い、屋外広告物適正化旬間を実施する際には、屋外広告物の制度について、広報等も活用して周知して参りたいと考えております。

 また、良好な住環境を整えるひとつとして屋外広告物行政におきましては、県条例が定める基準の範囲内において適正な事務を行うことが必要であると認識しております。

 そこで、県条例の目的である「良好な景観の形成」と「公衆に対する危害の防止」がはかられるよう、効果的な指導・運用の進め方について、引き続き研究して参ります。


日高市議会議員ヨコオ貴文の一般質問(再質問)の内容

日高市の緑ある街並みについて

総合政策部関係について要旨1(3)緑ある街並みを、移住定住促進における日高市の暮らしの魅力として発信する考えについて再質問します。答弁で昨年10月から始まった移住コンシェルジュの取組を通じて、移住を検討されている方や本市に興味を持たれた方などに積極的に本年度リニューアルされた支援制度を含む本市の魅力を伝えることで、移住促進につながるように努めているとのことでした。

 こちらを踏まえ、移住体験ツアーの実績及び利用された方からはどのような声が届いているか、を含め再度お聞きします。


日高市役所執行部からの再質問への答弁

日高市の緑ある街並みについて

移住体験ツアーは昨年10月1日から開始し、昨年度4件、今年度1件の実績がございます。

ツアーでは、緑や自然に囲まれた本市の魅力を感じていただきながら、参加者の希望に沿ったプランニングにより、市内の施設など中心にご案内いたしました。

ツアーに参加された方からは、移住コンシェルジュから本市の魅力や移住後の生活面における情報を直接聞くことができ、移住を検討する際の参考になったという声がほとんどでございました。

なお、ツアーに参加されたのち、子育て世帯の1世帯が実際に転入され、すでに本市での生活をスタートされております。

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